介護保険を利用した住宅改修事例

前回のブログ(リフォームでのバリアフリー化は介護保険を参考に)で、事例を紹介するお話をしました。
先日実施した工事をご紹介します。
内容は、

  • 手すりの設置
  • 扉の取り替え

というカテゴリです。

手すりの設置(廊下など)

弘前市での介護保険を利用した住宅改修【左:想定】【右:工事後】

手すりの高さは、利用する方の身体に合わせながら高さを設置します。
今回は高さが75cm程度でした。
手すりの両端はエンドブラケットを使用して、袖が手すりに引っかからないような工夫をすることが必要です。
また、手すりが長い場合は、3尺(91cm)以内にブラケットを入れて、強度を保つようにします。

手すりの設置(お風呂など)

弘前市での介護保険を利用した住宅改修・お風呂の手すり 【左:想定】【右:工事後】

ユニットバスへの後付け手すりの設置事例です。
洗い場から立位に姿勢を変える場合、体勢を崩してケガをするリスクがあります。
立上りを安心して行えるように、シャワーの近くにタテI型の手すりを設置すると安心です。
ユニットバスへの手すりの後付けは難しいといわれることがありますが、構造を確認すれば、設置できることが多いです。
お困りの方はご相談ください。

扉の取り替え (今回は扉の勝手を反対にする)

扉の取り替えは、設置場所にもよりますが、開き戸から引戸へ交換するのがバリアフリー的に優れています。
ただ、実現できないことが多いため、動線設計で「開き戸の勝手を変えて身体のあおりを最小限」にすればバリアフリー化が可能になることも多いです。今回はその事例です。

弘前市での介護保険を利用した住宅改修・扉の取り替え 【左:想定】【右:工事後】

トイレのドアを右吊りから左吊りへ変更した事例です。
右吊りの場合、トイレを利用する際、ドアの開け閉めで身体にあおりが発生してしまいます。
そこで、左吊りにすることで、身体があおられることなくトイレの出入りが可能になりました。
照明のスイッチが問題になることもありますが、人感センサーにするなどの工夫で解消できます。