古くて広い農家住宅を”今の暮らし”にリデザイン・リノベーション
土間の広いスペースを利用し、光を奥まで届くよう採光計画を行い、風除室も設けました。
若いご夫婦のご相談でした。昔ながらの農家住宅を今の暮らしにフィットできる家へリフォームしたいというテーマでした。
- リビングは冬暖かいように。日ごろの家事がしやすいように
- 玄関を明るく使い勝手の良いように
- 古い水まわりを清潔で使いやすく。バリアフリーも考えて
設計しました。
BEFORE
昔ながらの農家住宅特有のタタキが広い玄関は、作業はしやすいのですが、寒くて日光が入りづらい状態でした。また、リビングは建具が古くなり、断熱材が入っていないため、寒い空間でした。
AFTER
すっきりとした洋間に仕上げました。主にホワイトとナチュラル基調でまとめましたが壁一面こげ茶で仕上げました。
フローリングと畳のミックスタイプの床に仕上げました。押入れはクローゼットにして、クローゼット下にはFFストーブを設置できるようにしました。窓からは日の光が十分入ってきます。
リビングには、可動式の棚のある収納スペースを贅沢にとりました。
北側ですが、内装を鏡面仕上げやホワイト仕上げ、照明をLEDで高出力にしました。
高断熱仕様のシステムバスにしました。快適です。帰宅時間帯がバラバラなので、追炊き式です。
洗面化粧台とボイラー、洗濯機の場所を確保して、寒くない脱衣場に変身しました。
2階は若夫婦リビングと寝室を廊下で仕切り、風が通り抜けるように、光が届くように工夫しました。
階段の位置を変え、通常の勾配の階段にしました。リビングとキッチンの間に設置する形となるため、圧迫感を消しました。
階段が暗くなることを避けるため、明かりとりのFIX窓を設置しました。
古い住宅は収納スペースがほぼないです。予め収納計画を行ったリフォームは家具を購入する必要もなく、すっきりとした暮らしが可能です。
1間サイズのクローゼット。布団もしまえるように。
屋根は全て葺替し、雪の被害を受けそうな箇所は屋根勾配を変えました。外壁はリシン吹付けとタイルの吹付けで防水、防汚性能を高めました。